知ればもっと楽しめる!? 厳島神社に祀られる神々の誕生秘話

広島湾に浮かぶ小さな島、厳島(通称 宮島
ここは古来より、神の島として敬われてきました。

なかでも人々の信仰を集めてきたのが、厳島神社です。
厳島神社は、背後にそびえる弥山(みせん)とともに世界文化遺産に指定されています。

厳島神社の御祭神が、宗像三女神と称される女神様です。

宗像三女神
  • 多妃理毘売命(タキリビメノミコト)
  • 市寸島比売命(イチキシマヒメノミコト)
  • 多岐都比売命(タキツヒメノミコト)

そして、客神社本殿には五柱の男神

五柱の男神
  • 天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)
  • 天之菩比能命(アメノホヒノミコト)
  • 天津日子根命(アマツヒコネノミコト)
  • 活津日子根命(イクツヒコネノミコト)
  • 熊野久須毘命(クマノクスビノミコト)

宗像三女神や五柱の男神は、どうやって誕生したんだろう?

この宗像三女神五柱の男神の誕生には、須佐之男命(スサノオノミコト)と、天照大御神(アマテラスオホミカミ)が深く関係しています。

知れば、もっと厳島神社の観光が楽しめること間違いなし!?なので、興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

※神様の由来や、その解釈には諸説あります。ご了承の上お読みください。

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目次

宗像三女神と五柱の男神の誕生秘話

日本に現存する最古の書物である古事記によると、宗像三女神と五柱の男神は、天照大御神須佐之男命の「誓約」から誕生したと言われています。

「誓約(うけい)」とは、呪術的占いの一種。
正邪や吉凶などを判断するときに、神の意思をうかがうために行います。

では、ひとつひとつ丁寧に紐解いていきたいと思います。

天照大御神須佐之男命ってどんな神様?

天照大御神須佐之男命は、日本列島をつくった神様である伊耶那岐命(いざなきのみこと)が生み出した、最も貴い(尊い)神様三貴子(さんきし)のうちの二柱です。

三貴子
  • 太陽神「天照大御神(あまてらすおほみかみ)」
  • 月の神「月読命(つくよみのみこと)」
  • 嵐の神「建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)」

つまり、天照大御神須佐之男命は、姉弟神です。

古事記によると、天照大御神(あまてらすおほみかみ)は、神様が住む天上界「高天の原」を統治する神様です。
そして皇室の祖先、皇祖神として知られています。

そして次は、建速須佐之男命(たけはやすさのをのみこと)について。
「須佐之男(すさのを)」の名前も、聞いたことあるという方が多いのではないでしょうか。

建速須佐之男命は、伊耶那岐命から海原を治めるよう命じられた神様で、荒ぶる神として知られています。

その一方で、頭と尾が8つある大蛇「八俣の大蛇(やまたのをろち)」を倒したように、英雄的側面も持っている神様です。

アニメやゲームには、最強のボスや武器の名前に使われていますね!

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「誓約」を行うことになった経緯

伊耶那岐は、天照大御神には「高天の原」の統治を。
須佐之男命には、海原を治めるように命じます。

しかし・・・

須佐之男命は、「亡き母のいる国へ行きたい」と泣いてばかりいて海原を治めなかったといいます。
そのことに、伊耶那岐が激怒。須佐之男命を海原から追放しました。

そこで須佐之男命が向かったのが、姉である天照大御神のいる高天の原だったのです。

須佐之男命が高天の原に向かった時、国土の全てが震えました。
その音を聞いた天照大御神は「須佐之男命は、私の国を奪いにきたのではないか」と疑います。

須佐之男命を天照大御神は、武装した姿で出迎えました。

そこで須佐之男命は、「自分には邪な心はない」ということを証明するために「誓約」を行うことを提案します。

天照大御神の弟に対する厳しい姿勢が気になりますが、それほど須佐之男命の力が凄まじく、警戒していたのでしょうね。

天照大御神と須佐之男命が対峙する姿は、幕末から大正時代に活躍した日本画家 松本 楓湖の描いた絵が有名です。
荒れ狂う天の安の河を挟んで睨み合う両者の姿からは、並々ならぬ緊張感が伝わってきます。

このシーンをビジュアルで見てみたいという方は、ぜひ「松本楓湖」「天照大神と須佐之男命」でググってみてください。

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厳島神社の神を産んだ、誓約

「誓約(うけい)」の意味ですが、私が参考にしている「一番よくわかる古事記」には、このように説明されています。

誓約(うけい)/正邪・吉凶などを判断するために神意をうかがう呪術的占い

一番よくわかる古事記より

誓約は、両者の持ち物を互いに噛み砕き、子を生み出すという方法で行われました。

まず、須佐之男命が自らの十拳の剣を、天照大御神に手渡します。
十拳の剣とは10束(束は長さの単位で、拳1つ分の幅)の長さの剣のこと。

古事記によると、「天照大御神が十拳の剣を噛み砕いて、吹き出すと、三柱の女神が誕生した」とされています。

この三柱の女神こそ、宗像三女神。
厳島本殿に祀られている多妃理毘売命(タキリビメノミコト)、市寸島比売命(イチキシマヒメノミコト)、多岐都比売命(タキツヒメノミコト)です。

次に、天照大御神は、勾玉を須佐男に渡しました。
「須佐之男命が勾玉を噛み砕いて吹き出すと、五柱の男神が誕生した」とされています。

この五柱の男神は、客神社本殿に祀られている天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)、天之菩比能命(アメノホヒノミコト)、天津日子根命(アマツヒコネノミコト)、活津日子根命(イクツヒコネノミコト)、熊野久須毘命(クマノクスビノミコト)です。

厳島神社に祀られている宗像三女神は、天照大御神によって生み出されたんですね!

その後、宗像三女神は、天照大御神(あまてらすおほみかみ)から「歴代天皇をお助けすれば、歴代天皇が祀るでしょう」という神勅を受け、世界遺産の宗像大社(福岡県宗像市)に降り立ちます。

宗像三女神のご利益や、五柱の男神については別のブログで書いていますので、もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください↓↓

厳島神社の神々を生み出した誓約の結果は?

須佐之男命が、天照大御神に対して、「高天の原を奪うなんて邪な心はありません」ということを証明するために行った誓約。

その結果は、どうなったのでしょうか。

古事記によると、須佐之男命は「自分の心が清いから女神を生むことができた、だから誓約は私の勝ちだ」と一方的に宣言します。

そして須佐之男命は勢いそのままに、天照大御神が治める高天の原で暴れ回ります。
須佐之男命の乱暴ぶりは、天照大御神に抑えられるものではありませんでした。

須佐之男命に怯えた天照大御神は、天の岩屋に身を隠したとされています。

天の岩屋を御神体としてお祭りする神社が、「天岩戸神社」(宮崎県高千穂町)です。
八百万の神々が集まって相談したとされる天安河原(あまのやすかわら)は、妻曰く、「空気が一変し、そこだけ別世界のような雰囲気」とのこと。
天安河原で、石積みをして願い事をすると願いが叶うといわれています。

八百万の神々が、この天の岩屋から天照大御神を引き出す天岩戸神話は、とても有名ですね。

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古事記についてもっと知りたいという方へ

最後に、今回のブログを書くにあたり、参考にさせていただいた本を紹介します。

國學院大学教授 谷口雅博 監修
「カラー版 一番よくわかる古事記 「神々の系譜」折込み付き」
古事記を、カラーの漫画で紹介。
さらに図やイラストを使って、古事記をまったく知らない人でも理解できるように解説されています!

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厳島神社の歴史や文化財の説明が、ガイドブックの中でイチバン詳しく紹介されていたと思います!

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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